1.ヒアリング・調査・提案
1-1.ヒアリング
ペーパーレスの目的や目標(ゴール)を確認するため、ペーパーレスアドバイザー※1によるヒアリングを実施いたします。
ヒアリング内容(例)
・ペーパーレス化目的
・オフィスに書類・資料等が増える理由
・書類、資料等を減らす取り組み
・ペーパーレス実施後のオフィスイメージと働き方
1-2.調査
ペーパーレスをご希望されている場所や収納庫に、どのくらいの紙や物があるか確認させていただきます。
全体の把握だけでなく、ペーパーレス実施中の不要書類置き場や、廃棄にかかるコストを算出する上でも、重要な作業になります。
ペーパーレス化をご希望されている個人ブース内と収納庫の中身を確認させて頂きました。収納庫のみならず、デスクの上にも1年以上開いていないファイルやフォルダーが存在していました。
また、通路にも書類・資料の入ったダンボールが山積みされており、通りにくい場所も発生するほどでした。
書類・資料量が想定以上に多かったので、今後の提案を作成する上で、対象スペースに収納されている全容の把握を行いました。
1-3.提案
ヒアリング調査の上で、ペーパーレスに必要な内容をご提案いたします。
ご提案(例) ・現状オフィスの課題 ・不要な書類、資料を減らすこと ・リバウンドしないための、ルール・基準の制定 ・概算のスケジュールと費用
2.実施に向けた準備
2-1.基本ルール・基準の制定
それぞれのオフィスに合ったルールを制定します。
例えば、進行中のプロジェクト資料は、ファイルに綴じて、いつでも手にとることができるよう書棚に保管。終了したプロジェクトは最新版のみをデータ化し、電子文書として保管をし、紙文書は破棄するといったルールです。
● 基本ルール・基準の制定
紙の保管を前提として、同時にスキャン・データ化をすることにしました。
これは、データ化することにより『紙=重い書類・資料等』を持ち運びしなくても良いメリットに加え、案件終了時には、データ化された文書を保管し、紙文書は廃棄することができます。
期間、案件内容により、「オフィス内に保管するもの」、「外部倉庫に保管するもの」、「廃棄するもの」の3つに分類することにしました。
2-2.事前準備
不要な紙書類を入れるためのダンボールや、一次保管場所の確保、ガムテープやマジックなどの文具、機密文書を引き取るサービスを準備・手配します。
● 体制について
終了案件については、期間・案件内容で判断する必要があるため、長家弁護士自身でのチェックをお願いしました。
ペーパーレス実施の為に、日常業務が停止してはいけないため、数名ほど外部から手伝いと、既存利用しているサービスは、既存の会社への手配を行っていただき、今回のペーパーレス化に有効な『派遣型スキャン代行サービス』と『機密文書リサイクルサービス』を利用することにしました。
● 事前準備
実施日の前日夕方頃に、機密文書リサイクル専用のボックスが到着しました。
●当日朝
ご用意いただいた書類・資料の峻別作業場所を作業がしやすいようにセッティングし、傷や汚れ防止に養生を行いました。
3.ペーパーレスの実施
3-1.不要書類、不要物の分類
制定したルールに合わせて、不要物を分類し、廃棄スペースへ集めます。不要物はメジャーで測定し、廃棄量を記入します。
<事例>
● 終了案件の期間・案件内容の分類
5 年以上前の案件資料は基本的には廃棄することに。弁護士1 年目の資料が出てきて手が止まる場面も見受けられましたが、分類のコツを掴まれてからは一気にスピードアップ。ファイルごと廃棄できるところも気に入っていただきました。
● スキャン作業
事前にファイル名称のつけ方・納入媒体を決めてから作業に入りました。ホッチキスで綴じられている部分は一旦はずし、スキャン後に再度ホッチキスで綴じます。ファイルの綴じ方も、スキャン前後で変更がないように元に戻します。
4.後片付け
●機密文書の引き上げ | 機密文書は回収業者に引き取り依頼をします。 ダンボール箱に入っているものはそのまま回収し、専用ボックスに投函したものは、鍵付きの収納袋に移し、重量を測定し、回収用トラックまで業者が運搬します。 溶解処理まで完了すると「溶解証明書」が送付される業者が安心です。 |
---|---|
●不要なパソコン | 機密情報が入っているパソコンは、データ消去付きのOA機器買取リサイクルが便利です。 |
○不要な書籍 | 大量の書籍の場合、古本屋の買取サービスの利用ができる場合があります。 読まなくなった本が誰かの役立つ本かもしれません。 ※こちらは、弊社取扱いサービスではございません。 |
●不要なオフィス家具 | 使っていない机やロッカーなどは、家具リサイクルを利用することができます。 |